TARROW TOKYO × SOCIAL APARTMENT Article.4 | TARROW TOKYO
TARROW TOKYO × SOCIAL APARTMENT Article.4
ファーストサンプルが出来上がり、ここから詳細を詰めて製品化まで進めていく細かい作業に入ります。
●迷いに迷った色展開
展開する色を決めるにあたって、見本帳を見てもらうことに。よく見ないと違いがわからない色の違いも細かくチェックしていきます。
ネイバーズ上北沢チーム:見本の糸は生地になったとき、この通りの色になるんですか? タロウ:今見てもらっているのはあくまで糸を束ねたものなので、編み立てて生地にしたとき少し違って見える可能性はありますね。。。 |
確かに色はとても大切です。少しの違いでも印象が変わってしまうので、気になる色をいくつか厳選し、編み地(糸を編んで生地にしたもの)を作ることに。
これをすることで、想定していた色と全然違った!みたいなことはおおよそ避けられます。
実際に作った編み地がこちら。
実はこの時、ブランドタグもオリジナルで考えていたので、テストプリントしています。事前の調査で「リラックスできること」や、「着心地が良いこと」が重要視されていたので、敏感になりやすい首元はプリントにてブランドタグを印字することにしました。
デザインはネイバーズとタロウのダブルネームだとわかるようにしています。
●展開するサイズの決定
今回、大切なテーマのひとつに「半径3mに住む隣人たちが喜ぶ・求める服は”何か”を徹底的に突き詰めて洋服をつくる」というものがあります。ここに性別は関係ないので、男女とも選べるサイズ感で展開することを目指しました。
本来であれば、レディース/メンズそれぞれでサイズを用意するのが良いのですが、需要と共有のバランスを読み間違えると必ず余ってしまう在庫がでてきてしまう。。。
本当に最後の最後まで悩み、サンプルもサードサンプルくらい作った末に、絞り出した答えはS/M/Lでサイズ展開をし、Sサイズをレディース仕様にするということでした。
●どちらの生地がよいか
ファーストサンプルは、柔らかくハリ感のある生地と、がっしりした高見えする強撚糸を使った生地の2つでつくっています。実際に両方のサンプルをチームの皆さんに預け、一定期間着用、洗濯をしてもらいどちらが良いか検証する期間を設けました。
それぞれ長所があるため悩みましたが、ここでも事前調査で出ていた「リラックスできること」や、「着心地が良いこと」を一番に考え、柔らかくハリ感のある生地を採用。
●暮らしの質を今より少しだけ高めるディテール
このラウンジウェアがあることで、暮らしの質が少しでも上がってほしい、そんな思いがあり細かいディテールにもこだわりました。
ディテールの要素としては
・ブランドタグのプリント ・V字ガゼット ・袖口のピスネーム |
などかなり細かくこだわっているのですが、質をあげる大切な要素として、この服にはポケットをつけています。
ポケットのサイズは、スマホや財布がストレスなく入ること。
室内外で着用してほしい服なので、フラッとコンビニへ行くときやちょっとした外出時にはとても重宝します。
ポケットは最初からマストで必要なものだとチームの皆さんから言われていました。
色・生地・仕様が一通り決まったところで最終サンプルを制作します。次は最終章、製品説明や撮影風景をご紹介いたします。